【あらすじ】
ヴェニス公に仕えるムーア人の将軍オセローは、若きデズデモーナを妻とし、二人は深く愛し合っている。旗手イアゴーは、自分ではなく同輩キャシオーを副官に昇進させたことで、オセローに深い恨みを抱いている。イアゴーは忠実な部下を装いながら、オセローを罠にはめるべく、デズデモーナがキャシオーと通じているとうそぶく。誠実なオセローはその策略にはまり、深く愛するがゆえにデズデモーナへの疑いを募らせ、その抑え切れない嫉妬心は妻の真実の言葉さえ信じることができなくなり・・・。
【キャスト】
オセロー:吉田鋼太郎
デズデモーナ:蒼井優
イアゴー:高橋洋
エミリア:馬渕英俚可
ロダリーゴー:鈴木豊
キャシオー:山口馬木也
ブランバンジョー:壤晴彦 他
久しぶりに簡単な感想を書いてみようと思いました。
シェイクスピア4大悲劇のひとつ、そして予備知識もないということで心配してたんだけど、4時間という時間を感じさせないくらい集中して観てました。
【オセロー(吉田鋼太郎)】
さすがだなぁと思いました。イアゴーにはめられてどんどん転落していく様子は愚かでもあり、悲しくもあり。また、ときにはおかしささえ感じる。これが愛するがゆえの嫉妬だけではないってことが、私のような予備知識のない人にもちゃんと伝わってくるところがすごいなぁ〜って思いました。それにしても、すごい迫力です。圧倒されました。
【デズデモーナ(蒼井優)】
正直この芝居を観ようと思ったのは優ちゃんが出てるからなんです。華奢で可愛らしくてオセローとの対比が観るだけで伝わってくるキャスティングだと思いました。前半はそういう部分が主だったけど後半はその中にある強さも感じられ魅力的でした。終盤のエミリアとの芝居は良かった。台詞の言い回しはちょっと聞き取りにくい感じがいなめなかったけど、4列目ということもあり表情がよく観え引き込まれました。後ろの方の人にはどのくらい伝わってるのかなというのが気になるけど。残念なのが舞台に寝て芝居してるので表情がよく観えなかったこと。
【イアゴー(高橋洋)】
前半部分では、これイアゴーが主役?って思うほど重要な役どころでしたね。この役をやらせてもらうってよっぽどの信頼感があるんだろうなって思いました。イアゴーがだめだとこの芝居は成り立たない。魅力的な役ですね。その点ではやっぱり上手いなぁっと思いました。もうちょっと悪くてもよかったのかなと思わないでもないけど、それはそれで何か意味があるのかなぁ。最後、ベッドでオセローとデズデモーナが重なり合って死んでいる前で一点を見つめている目には、どんどん涙がにじみ出ていました。あのときのイアゴーはどんな感情を表していたんだろう。
【エミリア(馬渕英俚可)】
すごく良かった。初めて馬渕さんの芝居観たけど、こんなにいい芝居する人だったんですね。すごく安定していてきっちりと演じている印象。デズデモーナのことを思いながらも夫であるイアゴーを愛するがゆえに彼の命令に従ってしまうあたりに女を感じました。だからこそ夫の悪事がわかったときの最後の叫びは迫力があってすごくよかった。
以上、「オセロー」を始めて観た率直な感想でした。

